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その唇の荒れ、乾燥だけじゃない?虫歯・歯周病との関連性|新宿・西新宿の歯医者|新宿オークタワー歯科クリニック

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その唇の荒れ、乾燥だけじゃない?虫歯・歯周病との関連性

その唇の荒れ、乾燥だけじゃない?虫歯・歯周病との関連性新宿オークタワー歯科クリニックです。

リップクリームを塗っても塗っても、すぐにまた荒れてしまう唇のトラブルに悩んでいませんか。多くの方が唇の荒れを乾燥が原因だと考え、保湿ケアで対処しようとします。しかし、その繰り返す唇の不調は、単なる乾燥だけではなく、実は虫歯や歯周病といったお口の中の環境悪化が深く関わっている可能性があるのをご存じでしょうか。唇は私たちの体の中でも特にデリケートな部分であり、そのサインは時に、見えないお口の中からのSOSとして現れることがあります。この記事では、なぜ唇が荒れやすいのかという基本的な知識から、虫歯や歯周病といったお口の健康問題との意外な関連性、そしてご自身でできるセルフケアや、専門家である歯科医院で受けられる検査や治療について詳しく解説します。唇の荒れが気になっている方は、ぜひ最後までお読みいただき、根本的な改善への一歩を踏み出してみてください。

唇の荒れ、リップクリームを塗るだけで済ませていませんか?

多くの人が経験する唇の荒れに対し、まず手に取るのがリップクリームでの保湿ケアではないでしょうか。手軽に乾燥を防ぎ、一時的に症状を和らげる効果は確かにありますが、塗っても塗ってもすぐに乾燥してしまったり、ひび割れが治らなかったりする経験はありませんか。それは、唇の荒れが単なる乾燥ではなく、体の内側から発せられる重要なサインである可能性を示しています。リップクリームによる対症療法だけでは、根本的な原因が解決されないため、症状が繰り返されやすいのです。実は、唇の荒れは、口呼吸、唾液の減少、さらには虫歯や歯周病といったお口の中の環境と密接に関連していることがあります。ご自身の唇の荒れが、リップクリームでは解決しないと感じているなら、その背後にあるお口の中の問題を探る時期かもしれません。この機会に、「自分の唇の荒れは、一体何が原因なのだろう?」と考えてみませんか。

なぜ唇は荒れやすい?他の皮膚との違い

私たちの体は皮膚で覆われていますが、唇は他の体の部位の皮膚と比べて、非常にデリケートで荒れやすい特徴を持っています。その主な理由は、唇の構造的な違いにあります。まず、唇の皮膚は非常に薄く、わずか3~5層の細胞で構成されています。これは他の体の部位の皮膚が10~20層でできているのと比較すると、はるかに薄いことが分かります。この薄さが、外部からの刺激や乾燥の影響をダイレクトに受けやすくする一因となっています。

さらに、唇には汗腺や皮脂腺がほとんど存在しません。汗腺は体温調節を行い、皮脂腺は皮脂を分泌して皮膚表面に天然の保護膜(皮脂膜)を形成し、水分の蒸発を防いだり外部刺激から皮膚を守ったりする役割を担っています。しかし、唇にはこれらの機能がほとんどないため、自ら潤いを保つための皮脂膜を形成することができません。このため、唇は常に無防備な状態に近く、外気の乾燥や紫外線、摩擦などの刺激に対して非常に脆弱なのです。唾液によって一時的に潤うことはあっても、その唾液が蒸発する際に唇の水分も一緒に奪ってしまい、かえって乾燥を悪化させる原因になることもあります。このような構造的な特性から、唇は常に適切なケアが必要とされる、非常に敏感な部分であると言えるでしょう。

唇の荒れは口内環境のサイン!虫歯・歯周病との深い関係

リップクリームを塗ってもなかなか改善しない唇の荒れは、実は口の中の環境悪化が原因かもしれません。唇は体の中でも特にデリケートな部分であり、その荒れは時に虫歯や歯周病といった見えない口内のトラブルを示すサインとして現れることがあります。ここでは、唇の荒れと口内環境がどのように関連しているのか、特に「口呼吸」「唾液の減少(ドライマウス)」「歯周病」という3つの側面からその深い関係を詳しく掘り下げていきます。外側から見える唇の不調が、口内という内側の問題とどのように密接に結びついているのかを理解することで、根本的な改善への道筋が見えてくるでしょう。

関係① 口呼吸による乾燥スパイラル

唇が荒れる原因の一つに、「口呼吸」があります。人間は本来、鼻で呼吸をする「鼻呼吸」が正しい呼吸法です。しかし、何らかの理由で口を開けて呼吸する「口呼吸」が習慣化すると、唇は常に外気にさらされることになります。これにより、唇の表面から水分が蒸発しやすくなり、乾燥や荒れが引き起こされるのです。この状態が続くと、一時的に唇を舐めて潤そうとする行動も出てくるかもしれませんが、唾液の蒸発と共に唇の水分も奪われてしまい、かえって乾燥を悪化させる悪循環に陥ってしまいます。

さらに口呼吸は、唇だけでなく口内全体も乾燥させてしまいます。口の中が乾燥すると、本来唾液が持っている自浄作用や抗菌作用が十分に機能しなくなります。唾液は、食べ物の残りカスや細菌を洗い流し、口内を清潔に保つ重要な役割を担っていますが、その量が減ると虫歯菌や歯周病菌が増殖しやすい環境が作られてしまうのです。結果として、虫歯や歯周病のリスクが高まります。また、アレルギー性鼻炎や蓄膿症、扁桃腺肥大、あるいは歯並びの乱れなどが原因で口呼吸が習慣化しているケースもあります。心当たりのある場合は、歯科医院で相談し、口呼吸の改善に向けたアプローチを検討することも大切です。

関係② 唾液の減少(ドライマウス)が招くトラブル

唾液は、口内の健康を保つ上で非常に重要な役割を担っています。例えば、食べ物の消化を助けるだけでなく、口の中を洗い流す「自浄作用」、細菌の増殖を抑える「抗菌作用」、歯の再石灰化を促し虫歯を防ぐ作用、口内の粘膜を保護する「粘膜保護作用」など、多岐にわたる働きがあります。これらの作用によって、唾液は口内を常に潤し、虫歯や歯周病から守り、健康な状態を維持しているのです。

しかし、ストレス、加齢、服用している薬の副作用、そして口呼吸などが原因で唾液の分泌量が減少すると、「ドライマウス(口腔乾燥症)」と呼ばれる状態になります。ドライマウスになると、口の中が乾くだけでなく、唇も乾燥しやすくなります。唾液の量が減ることで、唇の保湿力が低下し、荒れやひび割れが起こりやすくなるのです。それだけでなく、唾液による自浄作用や抗菌作用が弱まるため、口内の細菌が増殖しやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが格段に高まります。ドライマウスは単なる口の渇きにとどまらず、唇の荒れや口内の健康状態全体に深刻な影響を及ぼすトラブルへとつながる可能性があります。

関係③ 歯周病による口内環境の悪化

歯周病は、歯茎の炎症から始まり、進行すると歯を支える骨が溶けてしまう病気です。この歯周病が、間接的に唇の荒れを引き起こすことがあります。歯周病が進行すると、歯茎の腫れや出血、口臭、そして膿が出るなどの症状が現れ、口内全体の環境が著しく悪化します。口の中の細菌バランスが崩れ、炎症性の物質が増えることで、口内の免疫力が低下し、全身の健康にも影響を及ぼすことが分かっています。

このような口内環境の悪化は、唇の健康にも負の影響を与える可能性があります。例えば、炎症によって口内が不快になり、無意識のうちに口呼吸をするようになるケースも少なくありません。口呼吸は、先に述べたように唇の乾燥を招き、荒れを悪化させます。また、歯周病菌が出す毒素や炎症が、唇の粘膜にも影響を与え、荒れやすい状態を作り出すことも考えられます。さらに、口臭が強くなることで、人との会話を避けたり、口を閉じてしまいがちになるなど、心理的なストレスも唇の健康に間接的に影響する可能性もあります。歯周病は、単に歯の問題にとどまらず、唇を含む口全体の健康に深く関わる病気なのです。

あなたの唇の荒れはどのタイプ?口内トラブルのセルフチェック

繰り返す唇の荒れに悩んでいても、その原因が乾燥だけではないと聞くと、ご自身の症状がどのタイプに当てはまるのか気になるのではないでしょうか。唇の荒れには様々な症状があり、それぞれ異なる原因が考えられます。ここからは、唇に現れる代表的なトラブルをご紹介しますので、ご自身の唇の状態を客観的に観察し、隠れた口内トラブルのサインを見つけるヒントにしてください。乾燥やひび割れ、口角炎、口唇ヘルペス、そして唇の腫れといった症状を通じて、あなたの唇が発しているメッセージを読み解いていきましょう。

唇の乾燥やひび割れ

唇の乾燥やひび割れは、最も多くの人が経験する症状です。その主な原因は、空気の乾燥に加えて、無意識に行っている口呼吸、そして体内の水分不足が挙げられます。唇の皮膚は非常に薄く、汗腺や皮脂腺がないため、自ら潤いを保つ機能がほとんどありません。そのため、外部の環境に大きく左右されやすく、乾燥した空気や冷たい風にさらされるだけで水分が奪われやすくなります。

また、ビタミンB2やB6といったビタミンB群の不足も、唇の健康に直接影響を与えます。これらの栄養素は皮膚や粘膜の再生を助ける重要な役割を担っており、不足すると唇が荒れやすくなります。さらに、唇を無意識に舐める癖がある方も注意が必要です。舐めた直後は一時的に潤ったように感じますが、唾液が蒸発する際に唇本来の水分まで奪ってしまい、かえって乾燥を悪化させる悪循環に陥ることがあります。

口角が切れる(口角炎)

口角炎とは、唇の両端である口角部分が赤くただれたり、切れたりする症状です。この症状は、乾燥や物理的な刺激だけでなく、カンジダ菌や細菌などの微生物感染が深く関わっていることが多い点が特徴です。口角は唾液が溜まりやすく、常に湿った状態になりやすいため、菌が繁殖しやすい環境が作られがちです。

また、栄養不足も口角炎の原因となります。特に、鉄分やビタミンB群が不足すると、皮膚や粘膜の抵抗力が低下し、感染しやすくなります。歯科的な要因も無視できません。例えば、合わない入れ歯を使っている場合や、噛み合わせが悪く口角に慢性的な刺激が加わる場合、さらに歯並びの乱れなどがあると、口角炎を引き起こしやすくなります。これらの要因が組み合わさることで、口角炎は治りにくく、再発しやすい厄介な症状となることがあります。

唇に水ぶくれができる(口唇ヘルペス)

唇やその周辺にピリピリとした感覚やかゆみが生じた後、小さな水ぶくれの集まりができる場合は、「口唇ヘルペス」である可能性が高いです。これは単純ヘルペスウイルス1型に感染することで引き起こされます。このウイルスは一度感染すると、神経節に潜伏し続ける特徴があります。そのため、普段は症状が出なくても、疲労やストレス、風邪などで免疫力が低下した際に再活性化し、再発を繰り返すことがあります。

口唇ヘルペスは他の唇の荒れとは異なり、ウイルス感染が原因であるため、適切な治療が必要です。初期症状であるピリピリ感やチクチク感を感じた段階で、早めに抗ウイルス薬を使用することで、水ぶくれの発生を抑えたり、症状の悪化を防いだりすることが可能です。他の人への感染を防ぐためにも、症状が出ている間はタオルなどの共用を避けるようにしましょう。

唇が腫れる(アレルギー・クインケ浮腫など)

唇が突然、そして著しく腫れあがる場合、その原因は乾燥や軽い炎症とは異なる、より深刻なものが考えられます。一つは、特定の物質に対する「アレルギー反応」です。例えば、新しい口紅やリップクリームなどの化粧品、特定の食品、あるいは歯科治療で使われた金属などに体が過敏に反応し、唇が腫れることがあります。アレルギーの場合、原因物質を特定し、それを避けることが最も重要です。

また、「クインケ浮腫」という、原因不明の蕁麻疹の一種によって唇が腫れることもあります。これは、皮膚の深い部分が急に腫れる症状で、かゆみがないのが特徴です。顔面神経麻痺を伴う「肉芽腫性口唇炎」も唇が腫れる病気の一つですが、これは稀なケースとされています。もし唇の腫れが引かない、呼吸が苦しい、顔全体が腫れてきたなどの症状が見られる場合は、速やかに医療機関を受診してください。

今日からできる!唇と口内環境を同時に守るセルフケア方法

これまで、唇の荒れが単なる乾燥だけでなく、虫歯や歯周病といった口内環境の問題と深く関連していることをご説明してきました。この知識を踏まえ、ここからは日々の生活で実践できる具体的なセルフケア方法をご紹介します。唇のケアと口内環境のケアを同時に行うことで、繰り返すトラブルの根本的な改善を目指しましょう。今日からすぐに始められる効果的な方法を一つずつ見ていき、健やかな唇と口内環境を手に入れるためのヒントにしてください。

正しいリップケアと保湿

唇の荒れを防ぎ、潤いを保つためには、正しいリップケアが不可欠です。リップクリームを塗る際には、ただ横方向に塗るだけでなく、唇のシワに沿って「縦方向」に優しくなじませるように塗ることを意識してみてください。この塗り方により、保湿成分が唇の溝にしっかりと届き、より効果的に浸透しやすくなります。

リップクリームを選ぶ際には、刺激の少ない成分に着目しましょう。香料や着色料が無添加のものや、ワセリンベース、セラミド配合の製品は、敏感な唇にも使いやすくおすすめです。食事の後には、食べかすや油分が唇に残らないよう、優しく拭き取って清潔に保つことも大切です。また、紫外線は唇の乾燥や荒れを引き起こす大きな要因となるため、UVカット機能のあるリップクリームを日常的に活用する習慣をつけましょう。これにより、日中の紫外線ダメージから唇を守ることができます。

唾液の分泌を促す唾液腺マッサージ

口の乾燥、いわゆるドライマウスは、唇の荒れだけでなく虫歯や歯周病のリスクを高めます。唾液の分泌を促す「唾液腺マッサージ」は、このドライマウス対策に非常に有効です。唾液腺は主に3箇所あり、それぞれ優しく刺激することで唾液の分泌を促すことができます。

まず「耳下腺」は、耳の付け根から指2~3本分前、頬の高い位置にあります。人差し指から小指までの4本の指を使い、円を描くように優しくマッサージしましょう。次に「顎下腺」は、顎の骨の内側、ちょうど顎のラインに沿ってへこんでいる部分にあります。親指を顎の骨の内側に当て、耳の下から顎の先に向かって数カ所を優しく押さえ、ゆっくりと圧迫します。最後に「舌下腺」は、顎の真下、舌の付け根あたりにあります。両手の親指を揃えて顎の真下に当て、下から押し上げるように優しくマッサージしてください。

これらのマッサージは、いつでもどこでも手軽に行うことができます。食前に行うと消化を助け、口の乾燥を感じた時に行うと唾液の潤いで口内を快適に保つ効果が期待できます。ぜひ毎日の習慣に取り入れてみてください。

虫歯・歯周病を防ぐ口腔ケア

唇の荒れと密接に関連する口内環境の健康を保つためには、毎日の適切な口腔ケアが欠かせません。ただ歯を磨くだけでなく、口の中の隅々まで清潔に保つ意識が重要です。歯磨きは、歯と歯茎の境目や歯の溝にブラシの毛先をしっかり当て、軽い力で小刻みに動かす「バス法」などが効果的です。電動歯ブラシを使用するのも良いでしょう。

また、歯ブラシだけでは届きにくい歯と歯の間には、食べかすやプラーク(歯垢)が残りやすいため、デンタルフロスや歯間ブラシの活用が不可欠です。これらを毎日使用することで、虫歯や歯周病の原因となる細菌の温床を効果的に除去できます。さらに、口臭の原因にもなる舌の表面に付着した白い汚れ、「舌苔(ぜったい)」も忘れてはいけません。専用の舌ブラシを使い、奥から手前に優しく数回なでるように清掃することで、口内全体を清潔に保つことができます。これらの口腔ケアを習慣化し、健やかな口内環境を維持しましょう。

栄養バランスの取れた食事と生活習慣の見直し

唇や口内の健康は、体の内側からのケアも非常に大切です。栄養バランスの取れた食事と規則正しい生活習慣は、粘膜や皮膚の再生、免疫力の維持に直結します。特に、皮膚や粘膜の健康維持に不可欠な栄養素として「ビタミンB群」が挙げられます。レバー、うなぎ、卵、納豆、緑黄色野菜などに多く含まれており、積極的に食事に取り入れることをおすすめします。

また、貧血が唇の荒れや口角炎の原因となることもあるため、「鉄分」も意識して摂取したい栄養素です。赤身肉、ほうれん草、ひじきなどが良い供給源となります。これらの栄養素はサプリメントで補うこともできますが、基本的には食事からバランス良く摂ることが理想的です。

食事だけでなく、十分な睡眠時間の確保、ストレスの適切な管理、そしてこまめな水分補給も、全身の健康を維持し、免疫力を高めるために重要です。特に水分補給は、口内の乾燥を防ぎ、唾液の分泌を促すためにも欠かせません。体全体の健康状態が唇や口内環境に現れることを理解し、日々の生活習慣を見直してみましょう。

セルフケアで改善しない場合は何科を受診すべき?

これまでお伝えしてきたセルフケアを続けても唇の荒れが改善しない場合や、症状が悪化するようであれば、専門家による診察を受けることを強くおすすめします。多くの方が「唇の荒れで病院に行くのは大げさかな」「一体何科に行けばいいのだろう」と悩まれるかもしれませんが、自己判断で放置すると、症状が長引いたり、根本的な原因を見逃したりするリスクがあります。ここでは、症状に応じた適切な診療科の選び方をご紹介しますので、安心して専門家へ相談するきっかけにしてください。

まずは歯科医院への相談がおすすめな理由

唇の荒れの原因が、実は口内環境に深く関連している可能性があることを考慮すると、まずは歯科医院を受診することをおすすめします。歯科医師は、虫歯や歯周病といった歯や歯茎の問題だけでなく、噛み合わせの異常、歯並びの乱れ、そしてドライマウス(口腔乾燥症)など、口腔内全体を総合的に診断できる専門家だからです。

唇のトラブルと口内の問題は密接に連携していることが多いため、歯科医院では唇という目に見える症状だけでなく、口内という見えない部分の異常を関連付けて診てもらえます。これにより、乾燥や刺激への対処といった対症療法では解決しなかった唇の荒れの根本原因を特定し、適切な治療へとつなげることが期待できるでしょう。

皮膚科や内科の受診を検討するケース

唇の荒れの原因によっては、歯科以外の診療科がより適している場合もあります。

例えば、唇やその周囲にピリピリとした痛みや痒みを伴う小さな水ぶくれができる「口唇ヘルペス」が疑われる場合や、特定の食べ物、化粧品、歯科治療で使用される金属などに触れた後に唇が腫れたり荒れたりする「アレルギー反応」が考えられる場合は、皮膚科の受診が適切です。皮膚科では、ウイルス感染の診断や、アレルギーの原因を特定するための検査、それに伴う治療を受けることができます。

また、唇の荒れが、体全体の不調の一環として現れている可能性もゼロではありません。例えば、鉄欠乏性貧血や特定のビタミン不足といった全身的な疾患が背景にある場合は、内科での診察が必要になることがあります。特に、唇の荒れだけでなく、全身のだるさ、倦力感、他の皮膚症状など、複数の症状を伴う場合は、内科医に相談してみるのも良いでしょう。このように、症状に応じて適切な診療科を選ぶことが、早期解決への鍵となります。

歯科医院で受けられる唇の荒れに関連する検査・治療

唇の荒れが続く場合、もしかしたら口内環境に原因があるかもしれません。歯科医院では、単に唇の荒れを診るだけでなく、お口全体の状態からその根本原因を探り、適切な検査と治療を提供しています。ご自身の唇の不調が、どこから来ているのかを明らかにし、適切なケアを受けることで、繰り返すお悩みの解決につながるでしょう。このセクションでは、歯科医院で具体的にどのような検査や治療が受けられるのかを詳しくご紹介します。

口腔内全体のチェック(虫歯・歯周病検査)

歯科医院での診察は、まず口腔内全体の詳細なチェックから始まります。これは、唇の荒れの根本的な原因が、虫歯や歯周病といったお口のトラブルにある可能性を考慮するためです。視診や触診に加え、必要に応じてレントゲン撮影を行うことで、肉眼では見えない歯の内部や顎の骨の状態まで詳しく確認します。また、歯周ポケットの深さを測定する歯周病検査では、歯茎の炎症の程度や、歯を支える骨の状態を評価します。噛み合わせの異常や、古くなった詰め物・被せ物、合わない義歯なども唇への刺激となりうるため、これらも細かくチェックします。これらの包括的な検査を通じて、唇の荒れと関連するお口の問題を特定し、適切な治療計画を立てるための重要なステップとなります。

唾液検査によるドライマウスの診断

唇の乾燥や荒れが、唾液の減少、いわゆるドライマウスによって引き起こされているケースも少なくありません。歯科医院では、ドライマウスの有無や程度を客観的に評価するために、唾液検査を実施することがあります。この検査では、一定時間内に分泌される唾液の量を測定したり、唾液が持つ酸を中和する能力(緩衝能)を調べたりします。唾液には、お口の中を洗い流す自浄作用や、細菌の増殖を抑える抗菌作用、粘膜を保護する潤滑作用など、さまざまな大切な役割があります。唾液の分泌量が少なかったり、機能が低下していたりすると、唇の乾燥だけでなく、虫歯や歯周病のリスクも高まります。唾液検査によってドライマウスと診断された場合は、唾液腺マッサージの指導や保湿剤の処方など、個々の状態に応じた効果的な対策が提案されます。

口呼吸の改善指導やマウスピース治療

無意識のうちに口で呼吸をしている「口呼吸」は、唇や口腔内の乾燥を招き、荒れやさまざまな口内トラブルの原因となることがあります。歯科医院では、口呼吸が確認された場合、その改善に向けた指導や治療を行います。例えば、口周りの筋肉を鍛えて鼻呼吸を促す「あいうべ体操」などのトレーニング方法を具体的に指導します。また、睡眠中に口が開いてしまうことで唇が乾燥する方には、マウスピース(スリープスプリント)の作製を検討することがあります。これは、寝ている間に口が大きく開くのを防ぎ、鼻呼吸をサポートするためのものです。さらに、歯並びの乱れが口呼吸の原因となっている場合は、歯科矯正治療が根本的な解決策となることもあります。このように、口呼吸の原因に応じて、多角的なアプローチで改善をサポートします。

専門家によるクリーニングと口腔ケア指導

唇の荒れだけでなく、虫歯や歯周病といった口内環境の悪化を防ぐためには、日々の適切な口腔ケアが欠かせません。歯科医院では、専門的なクリーニングとして「PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)」を受けることができます。これは歯科衛生士が専用の器具を使い、歯の表面に付着した細菌の塊であるバイオフィルムや歯垢、着色汚れなどを徹底的に除去する処置です。これにより、ご自身では取り除けない汚れもきれいに除去され、お口の中が清潔に保たれます。また、個々の患者さんのお口の状態や歯並びに合わせて、最適な歯ブラシの選び方、デンタルフロスや歯間ブラシの使い方、正しいブラッシング方法など、日々のセルフケアについて具体的なアドバイスを受けることができます。専門家による適切なケアと指導は、唇とお口全体の健康維持に大きく貢献します。

まとめ:唇は健康のバロメーター。気になる不調は早めに歯科医院へ相談を

これまでお伝えしてきた通り、唇の荒れは単なる乾燥による一時的なものではなく、お口の健康状態や、さらには全身の健康状態を映し出す「バロメーター」となる大切なサインです。リップクリームを塗ってもなかなか改善しない、ひび割れや口角炎が繰り返されるといったお悩みは、もしかしたら虫歯や歯周病といった口内環境の悪化と深く関わっているかもしれません。

見た目の美しさや快適さだけでなく、人とのコミュニケーションにも影響を及ぼす唇のトラブルは、ご自身の健康を守る上で決して軽視できない問題です。口呼吸やドライマウス、歯周病といった口内の問題は、唇の荒れを誘発するだけでなく、消化器系の健康や免疫力にも影響を与える可能性があります。

セルフケアで改善が見られない場合や、症状が長期にわたって続く場合は、自己判断で放置せず、ぜひ一度歯科医院へご相談ください。歯科医院では、唇の荒れの原因が口内にあるかどうかを専門的に診断し、虫歯や歯周病の治療はもちろん、口呼吸の改善指導や唾液腺マッサージ、専門的な口腔クリーニングなど、根本原因にアプローチする多様な治療法やケア方法を提案できます。唇の不調は、お体からの大切なメッセージかもしれません。早めに専門家にご相談いただき、健康的で美しい口元を取り戻しましょう。

 

少しでも参考になれば幸いです。
自身の歯についてお悩みの方はお気軽にご相談ください。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。

 

監修者

小野瀬 弘記 | Onose Hiroki

東京歯科大学卒業後、千代田区の帝国ホテルインペリアルタワー内名執歯科・新有楽町ビル歯科に入職。
その後、小野瀬歯科医院を引き継ぎ、新宿オークタワー歯科クリニック開院し現在に至ります。
また、毎月医療情報を提供する歯科新聞を発行しています。

【所属】
日本放射線学会 歯科エックス線優良医
JAID 常務理事
P.G.Iクラブ会員
日本歯科放射線学会 歯科エックス線優良医
日本口腔インプラント学会 会員
日本歯周病学会 会員
ICOI(国際インプラント学会)アジアエリア役員 認定医、指導医(ディプロマ)
インディアナ大学 客員教授
IMS社VividWhiteホワイトニング 認定医
日本大学大学院歯学研究科口腔生理学 在籍

【略歴】
東京歯科大学 卒業
・帝国ホテルインペリアルタワー内名執歯科
・新有楽町ビル歯科
小野瀬歯科医院 継承
新宿オークタワー歯科クリニック 開院

 

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