新宿オークタワー歯科クリニックです。
今日は、「キシリトールの安全性はどうなのか?」という疑問に対して解説いたします。
・キシリトールの安全性について
キシリトールは、厚生労働省から「食品添加物」としての認可を受けており、危険性はありません。実際、点滴の中に含まれる炭水化物としても用いられるほどです。
ただし、一度に大量のキシリトールを摂取すると、腹痛や下痢を引き起こす可能性があります。これはキシリトールや他の「糖アルコール」が小腸での消化・吸収が難しいためです。ただ、この症状は一時的なものであり、大きな問題とはなりません。
もちろん、日常的に適量を摂取する限りでは、消化不良の症状を引き起こすことはほとんどありません。
虫歯予防の目的でキシリトールガムを利用する場合は、1日に4~8粒程度が適量とされています。ただし、これは一度に摂取する量ではなく、朝食後、昼食後、夕食後といったように分けて摂取することを推奨します。そして、キシリトールガムを噛むだけでなく、ブラッシングも丁寧に行うことが重要です。
・キシリトールの虫歯予防効果について
キシリトールは甘味料の一つでありながら、虫歯菌の栄養源にはならず、虫歯菌が酸を生成することも防ぎます。
口腔内に虫歯の原因菌である「ミュータンス菌」が存在すると、食べ物から糖を摂取し、それを栄養源として酸を生成します。この酸により、口腔環境が酸性化し、歯のエナメル質が溶解(脱灰)してしまい、結果的に虫歯を引き起こすのです。
しかし、キシリトールガムを噛むことにより、ミュータンス菌はキシリトールから糖を得ることができず、酸を生成できなくなります。さらに、ガムを噛むことで唾液の分泌量が増え、自浄作用が強まり、口腔内のpHバランスを保つことが容易になります。
また、キシリトールがカルシウムと結合すると、その結合体は歯の組織に浸透し、歯質の再石灰化を促進し、歯を強化します。
ご説明が参考になりましたら幸いです。
今日も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
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