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2022.02.24

インプラントの耐久年数の目安は?

 

新宿オークタワー歯科クリニックです。
本日はインプラントの耐久年数についてお話しします。

 

個人差はありますが、インプラントの10年後生存率は98.8%というデータがあります。
これは臨床研究により導き出されたデータですから信頼性が高いと言えるでしょう。そのため少なくとも10年程度はもつと考えることができます。

インプラントに関する知識・技術をきちんと持つドクターに埋め込んでもらい、術前の検査をきちんと行い、噛み合わせの問題がないインプラントを使用する。
そして、インプラント手術後も定期的にメンテナンスを行うことで、耐久年数が長くなることでしょう。

では、インプラントの耐久年数を縮めてしまう主な要因とは?

 

『①強い力で噛んだり歯ぎしりをしたりすること』
無意識で歯を強い力で噛みしめたり、歯ぎしりをしてしまったりする人が少なくありません。ちなみにこのことを「ティースコンタクティングハビット」と呼びます。

噛む力が強すぎると、インプラント自体やアバットメント(インプラントと被せ物を接続する箇所)に負担がかかり、破損したり、緩んだり、折れたりしやすくなってしまいます。

また、天然歯の場合、アゴの骨との間に「歯根膜」という組織がありますが、インプラントにはこの歯根膜がありません。そのため自然の歯に比べて血液の供給量が少なくなりますから、感染症のリスクが上がります。

さらに「炎症が発生していて、かつ噛む力も強い」となると、アゴの骨にまで炎症が広がる恐れもあります。

 

※対処方法
定期的にメンテナンスを受けるだけでなく、寝る前にナイトガードなどのマウスピースをつけましょう。そうすることでインプラントは当然として、残っている自然歯も保護することができます。

ちなみに「強い力で噛んでしまう」ことについては自分で気をつけていれば、行わなくなるかもしれません。ただ、「就寝中の歯ぎしり」に関しては意識しても自力では改善できませんから、すぐに歯科医に相談しましょう。

 

『②インプラント周囲炎とインプラント周囲粘膜炎』
インプラントを支持する歯周組織に発生する炎症としては、「インプラント周囲炎」や「インプラント周囲粘膜炎」があります。

自己ケアに問題があると、歯茎と歯の間にプラークが蓄積していってしまいます。そして不衛生なコンディションが継続すると、歯茎に炎症が発生します。これこそがインプラント周囲粘膜炎です。

自然の歯とは異なり、インプラントには神経がありません。そのため自覚症状が発生しにくいですし、歯周病に比べてエスカレートするのが早い傾向にあります。

 

※対処方法
まず、歯医者で定期的なメンテナンスを受けましょう。さらに歯科衛生士にプロフェッショナルケアをしてもらいつつ、自宅での自己ケアにもきちんと取り組んでください。これにより口の中のコンディションを良好にキープすることで予防していきましょう。

 

少しでも参考になれば幸いです。
本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

 

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